本稿のまとめはこちら。
ああ、今日の晩御飯を買うビットコインがない・・・・・・
そこのお兄さん、ビットコイン貸してあげようか?
本当!?
いいぜ。年率5%な!
え、高っ!?
はじめに
前回の記事で株や投資信託の積立投資と暗号資産の積立投資の違いについて触れました。
後者には将来性が高いといったメリットがあるのですが、デメリットとして配当がないことが挙げられます。
そこでそんなニーズにお応えできるのがレンディングという暗号資産の貸付サービスです。
Coincheckでも「Coincheck貸暗号資産サービス」を行なっており、最大年率5%で貸付ができます。
Coincheckが展開しているサービスなので、冒頭のような寸劇が発生することはありません。
実際の立場はこんな感じ。
年率5%でもいいからどんどん貸してね!
どのようなシステムなのか見ていきましょう。
本業は薬剤師。映画、読書、家電のIoT化、投資などが趣味。2022年現在3歳児と5歳児の父。
Twitterを始めてから暗号資産関連の情報が多く入ってきて口座を持つことになる。
その後、NFTを手に入れたこともあり、関連付けて勉強中。
・2022年8月クリプトリテラシー検定初級合格
twitter:ほろろ(@OchaGenmaicha )
資本主義の根幹!金利の仕組み
まずは年率5%の意味を紐解いてみましょう。
例えば1万円のビットコインを貸し付けると、1年経った頃に5%分、即ち500円分のビットコインが貰えます。
お金を貸して、対価として多めに返してもらう。
これを小学生でも分かる概念で表すと借金の仕組みそのものです。
僕たち庶民が借金をする一番身近なシーンはローンを組む時やクレジットカードでリボ払いをする時でしょうか。
これらのシーンで僕らは借りたお金より多く金利を払います。
では、僕らが金利をつけて貸す側に回る時はどのようなシーンでしょうか?
あまりイメージできないですよね。
実際にそれをする方は少ないと思いますが、債券を買う形でそれは実現できます。
よく知られている債券と言えば国債でしょう。
年率5%でもいいからどんどん貸してね!
国債はほとんど常時売られていて、2022年8月現在最低金利0.05%とされています。
5円の利子だけどね
5円て。
借りる側に回った時、例えばクレジットカードのリボ払いだと年利15%前後だとされます。
それが貸す側になった途端、僕ら庶民に用意されたそのシステムではあってないような金利しか与えられません。不条理。
もうこうなったら自分で消費者金融を経営するしかない
となる前に、「Coincheck貸暗号資産サービス」を詳しく見てみましょう。
国債の100倍、脅威の最大年利5%です。
どれに投資する?金利を比較!
国債の場合は最低金利0.05%でしたが、もう少し身近な例と比較してみます。
Coincheck貸暗号資産サービス (年利) | バンガード・米国高配当株式ETF (分配利回り/年) | ゆうちょ銀行通常貯金 (年利) |
1~5% | 3.14% | 0.001% |
Coincheck貸暗号資産サービス(1〜5%)
今回ご紹介するCoincheck貸暗号資産サービスでは年利に幅があります。
この年利は貸し付ける期間によって変動します。
幅はありますが、自分で金利を選べるのが安心ですね。
一番長い365日を選ぶと他と比較しても一番高い5%が実現します。
また、「返却時に再度貸出申請を行う」というオプションがあり、複利での運用ができます。
利息にも新たな利息が付く効率的な運用方法のことです。対義語は単利。なお、国債は単利です。
- 単利:年利5%で10年間預けると50%の利益
- 複利:年利5%で10年間預けると62%の利益
デメリットは暗号資産そのものの価値が不安定ということでしょう。
せっかく増えてもそのコインに価値がなければ意味がありません。
また、貸し出し中は解約ができないという弱点があります。
長期的に保有することを見据えた方に向いています。
バンガード・米国高配当株式ETF(3.14%)
こちらは高配当とされる米国の株式ETFです。
2021年に年4回分配された配当金の平均を示しています。
半端な数値なのは運用の成績によって変動するため。
しかし、こちらは安定感があり、過去5年で約30%も値上がりしています。
変動するといってもそもそも運用の成績が悪かったことがあまりないんです。
特徴をまとめると
ゆうちょ銀行通常貯金(0.001%)
論外。
1万円預けたら10円くれます。
0.001%は国債以下の数値です。
メリットは絶対に元本割れしないこと。そもそも投資じゃありませんしね。
貯金だけで十分という方の選択肢です。
他の銀行も押し並べて同じ程度の年利です。
まとめ
Coincheck貸暗号資産はCoincheckの口座を持っていれば簡単に始められます。
こちらからログインして、説明書や規約に同意した上で「貸付暗号資産サービスに登録をする」をクリックするだけです。
まだ口座を持っていない方はこちらをご覧ください。
最後にCoincheck貸暗号資産の特徴をまとめます。
- 年利が5%と非常に高い
- 暗号資産で行うので将来性が高い
- 暗号資産の種類が選べる
- 手数料がかからない
- 暗号資産の価値が不安定
- 途中解約ができない(最長1年)
- 暗号資産での資産運用は税制面の優遇が得られない
- Coincheckが破綻した際は貸し付けた暗号資産が返還されない
ETFとの比較もしてみましたが、全ての資産を一極集中させる必要はありません。
投資に回せる資産のうち、50%をNISAを利用して証券会社で運用、残り50%を暗号資産で運用というようにリスクを分散させることで大怪我をせずに済むと考えます。
暗号資産を長期的に保有するのなら、レンディングや積立投資が検討の余地に入ることを知っておきましょう。
僕はレンディングの方が好みかな
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